風俗博物館
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持仏開眼供養(「鈴虫」より)
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六條院拝見

視点を変えてみる「春の御殿」

持仏開眼供養(「鈴虫」より)


寝殿の母屋  開眼供養を行う僧の姿、光源氏、女三宮
寝殿の東廂・簀子  開眼供養に参集する僧たち
寝殿の北廂  開眼供養に集まった女房たち

夏の盛りに行われた女三の宮の持仏開眼供養の様子を展示した。

御堂念誦堂が竣工していないことから、御帳台が仮の持仏堂(厨子)とされ白檀で作られた御本尊(阿弥陀如来像)が安置された。

御帳台の前の花机には絞り染めの覆いが掛けられ、閼伽の具、紅白の蓮の花が活けられた銀製の花瓶、六巻の経典が供えられる。

講師、読師を始めとする七僧、公A、殿上人が参集、西廂にも多くの女房達が集まり法要の進行を見守った。


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各々の番号から見た「春の御殿」の様子です。
(1)
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御帳台(厨子)の前に閼伽の具を並べた花机が置かれ、講師と読師が対面する形で座っている。
(2)
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御帳台(厨子)の前に、仏から見て右(仏に向かって左)に講師、左に読師が座す。
(3)
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廂には帝、朱雀院からの供物も並べられた。後ろには親王、殿上人、公卿の姿がみえる。
(4)
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集まった女房達で西廂がいっぱいになったため、北廂も開放された。女房達は唐衣裳姿。
(5)
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尼僧姿の女三の宮。髪を肩の下で切りそろえ、横五条袈裟を着ている。
(6)
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廂には供物の品々が並ぶ。奥に見えるのが光源氏。
(7)
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廂を渡る呪願師。
※横被と七条袈裟が別のものだということが分かる。
(8)
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妻戸をくぐる唄師。
※法服の僧綱襟を立てて着用していることが分かる。
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講師は深い支子(黄丹)の、読師は青白橡(掬塵)の法服、上には七条袈裟と横被を着用。
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花机を覆っている布は鹿の子に染めた纐纈。上には閼伽の具、お香、経典が置かれている。
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西廂・北廂には50〜60人の女房達が集まり、御簾向こうに見える法会を見守っている。
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北廂との間の障子がはずされ御簾がかけられた。北廂から御簾を通して母屋の内部(開眼供養の様子)をみる。
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寝殿正面の庭から母屋の様子を眺める。
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寝殿の前の池では蓮の花がちょうど盛りとなっている。



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