風俗博物館
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日本服飾史

江戸時代


  

京の豪商の娘・婚礼色直し


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 江戸後期、上方の町家の娘の晴れ姿で髪は京風嶋田で緋地縮緬、金糸唐草に松竹梅、刺繍の島原褄[すそ綿入]、襟、袖口文様の間着に織物の帯を後ろ結びにし、その上から緋色綸子、鹿の子絞り刺繍の亀甲つなぎに鶴、亀甲、笹文様の打掛を打ちかけた冬の晴れ姿である。着装のものは文化2年[1805]生れの京都の旧家薬種商紀の国屋5代妻和賀が嫁入の際持参したもので婚礼の色直しに用いたものである。
 この形式は町家というよりも、結髪の嶋田を除けば、むしろ公家姫君のものを思わせるものである。紀の国屋は東本願寺の用達として本願寺の寺侍を兼ね、士分となっていたので公家姫君に準じた服装が許されたものと思われる。町家であって公家の士分の地位を取得している豪商の例は多い。
 間着が小袖になっているのは結婚後を意味している。

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1  京風嶋田
2  頭飾(かみかざり)具[櫛簪(くしかんざし)]
3  間着(あいぎ)
4  打掛(うちかけ)
5  筥狭予(はこせこ)[筥迫]
6  帯(おび)
7  扇子(せんす)




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風俗博物館
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