風俗博物館
TOP 六條院拝見 貴族の生活 行幸の演出 六條院四季の移ろい 風俗博物館について
MENU
[服制の成立]
縄文式文化の時代
弥生時代
古墳時代
推古・飛鳥時代
奈良時代
[和様の創製]
平安時代
[武装の伸展]
鎌倉時代
室町時代
安土・桃山時代
[小袖の完成]
江戸時代
[洋風の摂取]
明治・大正・昭和時代
昭和時代前期
*
*
平安京へ出かけよう
牛車で清水詣へ出かけよう
輿で鞍馬へ出かけよう
虫垂れぎぬ姿で出かけよう
*

日本服飾史

明治 大正 昭和時代


  

黄櫨染の御袍


* *

 天皇が皇室祭儀の恒例臨時を通じて最も多く用いられる御装束で、色は黄櫨染(こうろせん)。桐、竹、鳳凰、麒麟の文様がある。嵯峨天皇弘仁11年2月に定められたもので、即位礼には孝明天皇の御代まで礼服(らいふく)として袞冕(こんべん)十二章の御服を御用いになっていたが、明治天皇の時より黄櫨染御袍を御即位礼にお用いになることとなった。形式は御束帯縫腋御袍で、裏地は二藍平絹、構成する御料は〔436頁表ー1参照〕。
 御冠の菊花繁文は大正5年11月3日、昭和天皇立太子の時より定められたもので、それ以前は繁菱文である。
 天皇の御召しになる装束は現在この黄櫨染御袍と、御神事の為の御祭服、帛御袍、御引直衣、御直衣、御小直衣の6種で、御祭服は大嘗祭の場合、悠紀、主基両殿の儀に用いられ、年中恒例の祭祀中では、新嘗祭の時のみ用いられる。帛の御袍は御即位礼の当日、賢所大前の儀および頓宮より廻立殿に渡御の時にお用いになる。

*
1  立纓(りゅうえい)の御冠(おんかんむり)
 a  懸(かけ)[掛]緒紙捻(おこびねり)
2  御単(おんひとえ)
3  黄櫨染(こうろぜん)の御袍(ごほう)
4  御下襲(おんしたがさね)の裾(きょ)
5  御笏(おんしゃく)
6  御檜扇(おんひおうぎ)
7  御帖紙(おんたとう)
8  御表袴(おんうえのはかま)
9  御大口(おんおおぐち)
10  御挿鞋(おんそうかい)
11  御石帯(おんせきたい)の上手(うわで)
12  御石帯(おんせきたい)




*
風俗博物館
〒600-8468 京都市下京区堀川通新花屋町下る(井筒左女牛ビル5階)
TEL:075-342-5345 FAX:075-351-6947
ご意見、お問い合わせはこちらまで
(館長 井筒 與兵衛) mail
Copyright(C)1998,COSTUME MUSEUM All Rights Reserved.
*