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昭和10年代の京都の振袖姿である。これは筆者の妻が昭和18年3月6日満18才7ケ月で結婚の時、色直しに着用したもので、綸子の緋地薬玉文様の友禅の振袖、帯は白地浮織の花文様の丸帯白地刺繍の半襟をつけ髪は色直しの時の姿でなく娘姿の下げ髪とした。
昭和18年は太平洋戦争勃発後で物資の欠乏による衣料切符制度[昭和17年1月20日]が施行された後であった為、文様は戦争前の好みのままであるが振袖の丈が短かくなっている。又小袖の襟もとを飾った美しく刺繍された半襟は不要な贅沢品としてこの頃を境として戦局の苛烈とともに消え去った。 |
1 お下(さ)げ
2 振(ふ)り袖(そで)
3 帯揚(おびあ)げ
4 帯締(おびじ)め
5 丸帯(まるおび)
6 扇子(せんす)
7 半襟(はんえり) |
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風俗博物館
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