風俗博物館
TOP 六條院拝見 貴族の生活 行幸の演出 六條院四季の移ろい 風俗博物館について
MENU
[年中行事]
月次公事屏風一双
正月「子の日松」
二月「列見」(れけん)
三月「曲水流觴」
四月「孟夏旬」
五月「献菖蒲」
六月「大祓」
七月「相撲節会」
八月「駒牽」
九月「虫狩」
十月「射場始いばはじめ」
十一月「五節舞」(ごせちまい)
十二月「追儺」

[宮廷文化のかたち]
[参考文献]
*
*
平安京へ出かけよう
牛車で清水詣へ出かけよう
輿で鞍馬へ出かけよう
虫垂れぎぬ姿で出かけよう
*

年中行事と宮廷文化のかたち

九月「虫狩」

堀河院(在位1086〜1107)のときから、嵯峨野あたりで松虫・鈴虫などの虫を狩り、籠に選び入れて宮中に献上した。 本図はその虫狩りの場面を描く。

七日  不堪田奏
九日  重陽宴
同   菊のきせ綿・菊酒
十一日 例幣
十二日 太秦牛祭
十三日 後の月見
行事  虫狩(虫撰)

* 重陽の節供
九月九日は、陽数の極である九が重なることから重陽の節供と呼んで吉日とした。 菊の節供には菊の花びらを浮かべた菊酒を飲み、前日に菊の花に真綿を覆いかぶせ、菊花の露を真綿に移し、これで顔やからだを拭いて、菊の着綿とよび不老長寿を願った。菊酒が男性貴族社会で、着綿は後宮行事として女性の間で行われた。 また、この日には廷臣は茱萸を挿頭にし、茱萸を赤い布袋に盛って茱萸袋をつくり殿舎の柱に懸けて魔除けとした。
*
*
43. 白縮緬小袖
  124×152×41 江戸後期
菊花が咲き乱れる中に唐団扇と筆硯が配され、能・菊慈童を踏まえた意匠と知れる。 菊慈童は周の穆王の寵愛を受けたが、王の枕を跨いだ罪で南陽郡に流される。 罪とは別に王は、別れを惜しんで法華経の偈を書いた枕を慈童に贈った。 菊を愛した慈童は、その妙文を菊の葉に書いて流れに浮かべ、葉から滴る雫を飲んで不老不死になった。 唐団扇は菊慈童、筆と硯が故事を暗示する。肩下から腰にかけて白い空間を広げる。 その静謐な空間が、菊の咲き乱れる神仙境の印象をより膨らませる効果を発揮している。



*
風俗博物館
〒600-8468 京都市下京区堀川通新花屋町下る(井筒左女牛ビル5階)
TEL:075-342-5345 FAX:075-351-6947
ご意見、お問い合わせはこちらまで
(館長 井筒 與兵衛) mail
Copyright(C)1998,COSTUME MUSEUM All Rights Reserved.
*